CBDリキッドとCBDオイルの違いは?効果や副作用についても解説

CBD、あなたはこの言葉を耳にしたことがありますか?

近年、健康やウェルネスの分野でその名が頻繁に取り上げられています。その中でも、特に人気が高まっているのがCBDリキッドとCBDオイルです。

しかし、これらは一体何が違うのでしょうか?
また、それぞれの効果や副作用にはどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、これらの疑問を解明し、CBDリキッドとCBDオイルの違い、効果、副作用を詳細に解説します。これからCBDの世界に足を踏み入れる方、またすでにCBDを試してみたけれどもその違いがよくわからない方、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

目次

CBDリキッドとCBDオイルの概要

CBDとは何か

CBDとは、その正式名称はカンナビジオールという成分で、自然界に広く存在するヘンプ(麻)から抽出されます。この成分は、医療や健康、美容業界で幅広く利用されています。CBDの特性として、その抗酸化性、抗炎症性、抗不安性などが確認されており、非常に有益な効果を持つとされています。

それにもかかわらず、CBDは「大麻から得られるもの」という事実から、一部の人々からは誤解を受けることがあります。しかし、CBDは大麻の一般的なイメージである精神活性作用はありません。

したがって、適度な使用は健康と生活の質の向上に寄与すると考えられます。ただし、使用する際には、製品の質や濃度、使用方法に注意です。

CBDリキッドとは何か

CBDリキッドとは、カンナビジオール(CBD)を含む液体のことを指します。

特に、このCBDリキッドは電子タバコやヴェイパライザーといったデバイスで蒸気を生成し、その蒸気を吸引することでCBDを体内に取り入れるために使用されます。CBDリキッドは、他のCBD摂取方法と比較して早く効果を発揮するという特徴があることです。

その理由としては、リキッドが肺を通じて直接血液に吸収されるため、体内への吸収速度が早いとされています。これに対して、CBDを食事やドリンク、カプセルなどの形で摂取した場合、消化器系を通じて吸収されるため、効果が出るまでの時間が長くなります。

具体的な使用例を挙げると、不安やストレスで困っている人が、ストレスフルな状況にいち早く対処するために、CBDリキッドをヴェイパライザーで使用することで、素早くCBDの抗不安効果を感じることが可能となります。

CBDオイルとは何か

CBDオイルとは、カンナビジオール(CBD)を主成分とし、一般的にキャリアオイル(例えばヘンプシードオイルやココナッツオイルなど)と混ぜ合わせた製品のことを指します。

CBDオイルは直接舌の下に数滴垂らす、あるいは飲み物や食事に混ぜて摂取するという使いやすさが特徴です。また、CBDの吸収率も考慮すると、舌下での使用は肺を通じた摂取に次いで効率的です。

具体的な例として、ある人が不眠症で悩んでいるとします。この場合、CBDオイルを就寝前に数滴舌の下に垂らし、数分間そのままにしてから飲み込むという方法で、安眠効果を得ることが期待できます。

皮膚に塗るタイプのCBDオイルも存在します。CBDを含むクリームやローション、バーム、サルブなどとして提供され、局所的な痛みや炎症に対して直接作用させることが期待できます。
あくまでこの記事では、より一般的である食すタイプのCBDオイルをメインでお話を進めます。

CBDリキッドとCBDオイルの主な違い

以下に、CBDリキッドとCBDオイルの主な違いをまとめます。

CBDリキッドCBDオイル
使用方法ヴェイパライザーや電子タバコによる吸引舌下や飲食物への混入による口腔内摂取
効果の現れ方速やかに効果が現れる(即効性)時間をかけて効果が現れる
用途ストレスの緩和や一時的な不安の軽減等、即効性が求められる場面日々の健康維持や睡眠の改善等、継続的な使用が求められる場面
携帯性リキッドを入れるデバイスが必要携帯が簡単でどこでも使用可能
味の種類製品によりますが、一般的には少なめ多種多様なフレーバーがある

CBDリキッドとCBDオイルはどちらもカンナビジオール(CBD)を主成分としていますが、その使用方法と吸収速度には明確な違いがあります。

したがって、以下のような使い分けが一例として考えられます。

  • 即効性が求められるストレスの緩和や一時的な不安の軽減の場合、CBDリキッドを使用
  • 日々の健康維持や睡眠の改善を目指す場合、継続的に使いやすいCBDオイルを使用

CBDリキッドとCBDオイルの効果

上記までで、CBDリキッドの大まかな概要とCBDオイルとの違いが理解できたでしょう。以降では、より具体的にその効果について解説します。

CBDリキッドの主な効果

CBDには様々な効果があります。その中でも、特に、CBDリキッドを使うことによって得ることを期待できる効果とその科学的根拠について解説します。

  1. リラクゼーション効果
    CBDは、身体と精神をリラックスさせ、一時的なストレスの軽減に役立つとされています。この効果は、CBDが体内のエンドカンナビノイドシステムに作用することで生じます。(Zou, S. & Kumar, U. “Cannabinoid Receptors and the Endocannabinoid System: Signaling and Function in the Central Nervous System”, Int. J. Mol. Sci., 2018, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5877694/
  2. 不安軽減効果
    一部の研究では、CBDが不安を軽減する可能性が示唆されています。これは、CBDがセロトニン受容体に作用し、セロトニンの活動を改善することにより達成されると考えられています。(De Mello Schier, A.R. et al. “Antidepressant-like and anxiolytic-like effects of cannabidiol: a chemical compound of Cannabis sativa”, CNS Neurol Disord Drug Targets, 2014, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24923339/
  3. 睡眠の改善効果
    CBDが睡眠の質を改善し、不眠症の症状を軽減する可能性があります。これは、CBDが深い睡眠を促進し、レム睡眠を調整する可能性があるためです。(Chagas, M.H. et al. “Effects of acute systemic administration of cannabidiol on sleep-wake cycle in rats”, J Psychopharmacol, 2013, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23343597/

CBDオイルの主な効果

上記のCBDリキッドと同様に、CBD自体の効果を起点とした様々な効果がある中でも、CBDオイルの使用において期待する効果の一例を以下に挙げます。CBDリキッドと異なる点としては、より長期的な健康効果または病気の改善を目的することを含むことだといえます。

  1. 炎症と痛みの軽減
    CBDが炎症を抑え、痛みを軽減する効果を持つと広く信じられています。これは、CBDが体内のエンドカンナビノイドシステムに作用し、炎症反応を調整することにより達成されます。(Russo, E.B. “Cannabinoids in the management of difficult to treat pain”, Ther Clin Risk Manag, 2008, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2503660/
  2. てんかんの抑制
    CBDは、特定の種類の難治性てんかん、特にDravet症候群やLennox-Gastaut症候群の治療に効果的であると認められています。(Devinsky, O. et al. “Effect of Cannabidiol on Drop Seizures in the Lennox–Gastaut Syndrome”, N Engl J Med, 2018, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29768152/
  3. 神経保護効果
    研究の初期段階ではありますが、CBDが神経細胞を保護し、神経系疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症など)の進行を遅らせる可能性があると示唆されています。(Fernández-Ruiz, J. et al. “Cannabidiol for neurodegenerative disorders: important new clinical applications for this phytocannabinoid?”, Br J Clin Pharmacol, 2013, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3579248/

注意点として、CBDリキッドとCBDオイルの効果が上記のように明確に分かれているわけではありません。例えば、CBDオイルだから、CBDリキッドと違って、睡眠の改善効果がないというわけではありません。

ここではあくまで、それぞれの製品において、代表とされる効果の一例を取り上げているだけであり、同じCBDが主成分であるため、潜在的には同じ効果を持っています。

CBDによる副作用

CBDの使用には、潜在的な副作用があることも確認されています。これらの副作用は個々の人により異なりますが、一般的には軽度で一時的なものです。

CBDは、身体のエンドカンナビノイドシステムに直接作用しますが、このシステムは多数の生理的プロセスを調節しているため、CBDの作用により一部のユーザーは不快な症状を経験することがあります。例えば、以下のような症状が報告されています。

  • 口の乾き
  • 下痢
  • 疲労感
  • 食欲の変化
  • 体重の変動

参考文献:Iffland K., and Grotenhermen F., “An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies”, Cannabis and Cannabinoid Research, 2017, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5569602/

副作用は、CBDが生み出すメリットと表裏一体の現象であると言えます。例えば、疲労感はCBDがリラクゼーション効果をもたらすために生じる現象です。なた、食欲の変化や体重の変動は、CBDが消化器系に影響を及ぼす可能性があるために生じる現象です。

効果や副作用は個々の身体、用量、使用方法により異なるため、自分に合った最適な方法を見つけることが大切です。

まとめ:CBDリキッドとCBDオイルの違いと使用法を理解しよう

本記事では、CBDリキッドとCBDオイルの違いとそれぞれの主な効果と副作用について説明しました。

CBDリキッドは、電子タバコやヴェポライザーと使用し、吸入する形でCBDを摂取する方法です。一方、CBDオイルは、直接口内に垂らすか食品に混ぜて摂取することが一般的です。また、効果の現れ方として、肺で吸収するCBDリキッドの方が、口腔で吸収するCBDオイルよりも早いと考えられています。

CBDは不眠、ストレス、痛み管理などに対する可能性がある一方、一部のユーザーは軽度の副作用を経験する可能性があります。最適な使用法や用量は個々に異なるため、始める前には基本的な作用を理解しておきましょう。

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